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令和8年 地価公示から読み解く最新不動産動向(大阪編)

6月9日
読了時間: 4分

更新日:1 日前

― 全国上昇の中で際立つ大阪の伸び ―




令和8年の地価公示によると、日本の地価は引き続き上昇傾向にあります。

景気が緩やかに持ち直す中で、地域や用途ごとに違いは見られるものの、三大都市圏では上昇の勢いが強まり、地方においても上昇の流れが維持されています。


今回の調査は全国約26,000地点を対象に実施され、1年間の地価の動きとしていくつかの特徴的な傾向が確認されました。



全国および三大都市圏の動き


全国平均では、住宅地・商業地を含む全用途で5年連続の上昇となりました。特に商業地と全用途平均では上昇幅が広がる一方、住宅地は前年と同程度の伸びにとどまっています。

三大都市圏についても同様に、全用途で上昇が続いています。


東京圏と大阪圏では上昇幅がさらに拡大しており、市場の活発さが際立っています。

一方で名古屋圏はいずれも上昇幅が縮小しました。



用途別の特徴


住宅地では、引き続き安定した需要が地価を支えています。特に都市部ではマンション需要が強く、地価上昇を牽引しています。また、生活環境の良さから人口流入が続く地域でも、住宅需要の高さが価格を押し上げています。


商業地においては、より顕著な上昇が見られます。都市部では店舗や宿泊施設の需要が回復し、オフィス市場でも空室率の改善や賃料上昇により収益性が向上しています。さらに、観光客の増加によるインバウンド需要や再開発への期待感も、地価上昇の大きな要因となっています。



大阪府の地価変動率


大阪府では、住宅地・商業地ともに5年連続で上昇し、前年と比較して上昇幅も拡大しています。


大阪府全体

用途

変動率(%)2025年

変動率(%)2026年

住宅地

2.3

2.8

商業地

7.6

8.5

 

地域別

地域

住宅地 変動率(%)

(2025年→2026年)

商業地 変動率(%)

(2025年→2026年)

大阪市

5.8 → 6.5

11.6 → 12.7

北大阪

3.0 → 3.7

6.0 → 6.8

堺市

2.5 → 3.9

5.3 → 7.3

 


大阪圏 最高価格地点(参考)


大阪圏における最高価格地点を見ると、住宅地・商業地ともに大阪市中心部の価格水準の高さが際立っています。

用途

所在地

住居表示

価格(円/㎡) 2026年

対前年

(2025年)

変動率(%)

住宅地

大阪市福島区福島3丁目13番2

大阪市福島区福島3-1-55

 

1,470,000

8.9

商業地

大阪市中央区宗右衛門町46番1外

大阪市中央区宗右衛門町7-2

(デカ戎橋ビル)

67,100,000

6.4

 

令和8年度 大阪府 地価公示上昇率順位


住宅地

順位

所在地

*「」は住居表示

変動率(%)

価格(円/㎡)2025年

価格(円/㎡)2026年

1

大阪市北区紅梅町125番「紅梅町6-6」

10.9

920,000

1,020,000

2

大阪市浪速区桜川1丁目4番7

「桜川1-4-12」

10.9

488,000

541,000

3

大阪市城東区中央2丁目12番1

「中央2-9-19」

10.6

369,000

408,000

 

商業地

順位

所在地 *「」は住居表示

変動率(%)

価格(円/㎡)2025年

価格(円/㎡)2026年

1

大阪市中央区道頓堀1丁目37番外

「道頓堀1-6-10」(新世界串カツいっとく道頓堀戎橋店)

(全国順位8位)

25.0

7,600,000

9,500,000

2

大阪市中央区西心斎橋2丁目10番6外 「西心斎橋2-1-25」

19.5

3,850,000

4,600,000

3

大阪市西区立売堀1丁目18番3 「立売堀1-9-15」

19.4

1,600,000

1,910,000


総合考察


今回の地価公示からは、都市部を中心に不動産市場の回復がより鮮明になっていることが読み取れます。特に大阪市内は、観光需要の回復や再開発、投資の活発化といった複数の要因が重なり、今後も注目されるエリアの一つといえるでしょう。


また、地価の上昇は大阪市中心部に限らず、北大阪や堺市など、交通利便性や生活環境に優れた周辺エリアにも広がっており、需要の裾野が拡大していることがうかがえます。これは、住宅取得・投資の双方において、大阪府全体の不動産市場が底堅く推移していることを示しています。


一方で、地価上昇局面ではエリアごとの差も拡大しやすく、今後は「どの地域・どの物件を選ぶか」がこれまで以上に重要になると考えられます。単に上昇率だけを見るのではなく、人口動態、再開発計画、交通利便性、賃貸需要などを総合的に見極めることが、今後の不動産購入・投資判断において重要なポイントとなるでしょう。


 

地価公示の概要


地価公示とは、毎年1月1日時点における標準的な土地価格を国が評価し公表する制度です。これは土地取引の目安となるだけでなく、公共事業用地の取得価格算定などにも活用される重要な指標です。

(参考資料:2026年5月1日 国土交通省 令和8年地価公示の概要、大阪府庁 令和8年地価公示結果)

 
 
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